ディープ・ブルー (集英社文庫)ディープ・ブルー (集英社文庫)
(2007/04)
吉村 達也

商品詳細を見る


連続殺人犯は、自らを
過剰な鬱状態に陥った“ディープ・ブルー”を名乗った。
被害者はいずれも将来ある若い女性。
死者に共通するのは、
顔面に濃紺の塗料をスプレーされていること。
だが犯行の目撃者はなく、犯人の性別すら不明。
そんなある日、私がブルーと名乗る人物から
ラジオ番組『大塚綾子の電話人生相談』に涙声の電話。
「つぎの殺人を抑えられないんです」と!
――――― 帯より

短い話の割りに、事件の真相をめぐって二転三転。
特に「私をかばってくれてありがとう」の本当の意味、
驚きと怖さと。

「漢字の視覚的パワーに弱い」って
今まであまり考えたことのない見方だけど、
なるほどと思ってしまう部分もある。
「やまいだれの漢字は追放」は行き過ぎだと思うけど。

ラジオ局の新米ディレクター・今井が嫌いだ。
事件にものすごく絡んでるわけじゃないんだけど、
それが最後まで読んだときに一番強く残っちゃった。

自己中心的な考え方とか無神経さとか。
あまりにも当然のように「自分の言うことは全て正しい」と
思っているかのような言動がなんだか気持ち悪くて。

自分の扱われ方やら環境やらに不満があったり、
周りに苦手な人がいたりというのは誰にでもあることだろうけど
それを思うがままに言葉にしたり我儘を通そうとしたり
そんなのは許されないってことくらいわかって当然の年だろうに。

連続殺人犯“ディープブルー”のしたこと、考え方も
もちろん認められるものじゃないというのはわかった上で
まだ想像することはできる感じなんだけど
今井の言葉や態度にはいちいち腹が立ってイヤな気分になる。

身近にいる誰かのことが思い浮かぶから
ここまで嫌いだと感じてしまうんだろうか。

20070128223936.gif


Secret

TrackBackURL
→http://ringbelllila.blog90.fc2.com/tb.php/716-dd20441c