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2007-06-07 Thu 06:55
『邪魅の雫』
邪魅の雫 邪魅の雫
京極 夏彦 (2006/09/27)
講談社
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「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」
「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」
「―――自首してください」「死ねばお終いなのだ」
「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和二十八年夏。
江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。
警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!
「邪なことをすると―――死ぬよ」
――――― 裏表紙より

まず長い。そしてかなり複雑。でも嫌いじゃない。

817ページもあるのですが、
これだけの分量、読ませることが出来るのはすごいと思いました。
だらだらと量を増やすだけなら誰にだって出来るでしょうけど。
今作も全編通して一定の集中力ではなかったと感じましたが、
それでもすごいことではないかと。

このシリーズはレギュラーの登場人物が魅力的。
今回は登場頻度がかなり偏っている気もしましたが。
榎木津探偵が好きなので◎。

= 以降、ネタバレの恐れあり =

「あの男」が予想していた人物と違って小さな驚き。

割と早いうちに榎木津の見合い話が話題に上ったので、
“エノさん大活躍”の話になるのかと思いきや。
登場シーンもそんなに多くはないし、傍若無人っぷりも控え目。
でも良かったです。最後の言葉とか、すごく好き。

京極堂の憑き物落としが始まってからがますますややこしい。
動機や心情、具体的な動きなんかは別として、
後ろにいる人物の正体は割と簡単に想像がつくので
京極堂の話がそこに辿り着くまでがちょっと長くてしんどかった。
まぁ込み入ったことを説明する以上、仕方ないのかもしれないけど。

「連続殺人」ではなく「連鎖殺人」というのに納得。

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