観たもの、聴いたもの、読んだものなどなど。思ったことや感じたことを書いていこうかなと…。

2008-10-11 Sat 08:53
『ニュートンの密室』
ニュートンの密室 (講談社ノベルス)ニュートンの密室 (講談社ノベルス)
(1996/11)
吉村 達也

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箱根の美術館庭園に屹立する《ニュートンの密室》と
題されたモニュメントは、高さ15m直径8mの黄金の円筒。
その中で作者の女性彫刻家が刺し殺された。
現場は密室。犯人の姿はない。
唯一の脱出場所は15m上に開いた空間。
万有引力に逆らわねば不可能な犯人消失の謎に、
軽井沢純子と木原青年のコンビが挑む!
――――― 裏表紙より

なんか残念。

真犯人が事件を計画した動機は気持ち悪いし、
(実行の瞬間の気持ちはまだわかりやすい)
純子も木原もイマイチ魅力的だと感じられないし。

それでも密室トリックそのものが面白ければ
読み終わっての評価も変わってくるのかもしれないけど、
それも「おぉっ!」って思わせてくれるものでもなく…。

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2008-10-10 Fri 21:24
『転生』
転生転生
(1999/06)
貫井 徳郎

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夢の中の見知らぬ君に会いたい。
おれに心臓をくれたのは……。


心臓移植を受けた青年が見始めるおかしな夢。
タブーを犯しドナーを探す青年がつきとめた
最先端の恐るべき臓器移植の実態。
いま人類が踏み込んだ「生」の意味を問う書き下ろしミステリー。
――――― 帯より

なかなか面白かった。
ここ最近、イマイチグッとこないのを
続けて読んでたせいもあるのかもしれないけど、なかなか高評価。

「ミステリー」ではあるけど、事件の謎解きというよりも
人間の記憶とかそれこそ“「生」の意味”ということでの方が面白い。

国家レベルの秘密組織にまで展開した割には
ちょっとあっさりめ?という印象も残るけど。

真崎教授があれで終わりってなんかもったいない気がする。
面白そうなキャラクターだったのに。
この人は他の作品にも登場したりしないのかな。

ネタバレにならないようにと思うと、
どこまで書いていいやら難しいんだけど、
「優先順位」っていうのもすごく興味深い問題だと思う。

ドナーが一人いるということは、心臓も肝臓もひとつしかない。
そういう考え方って今まで意識したことなかった。

適応具合、病状、登録期間、物理的な距離、などなど
もしもそういう条件が同じくらいの人が二人いた場合、
どちらをレシピエントとして選ぶのか。

私も随分前にドナーカードを書いて持ってるけど、
「自分にはもう必要なくなるものだから、
 有効に使える人がいるならその人に使ってもらえばいい」
と思って書いたものだった。

「自分の臓器が誰(どんな人)を助けるのか」
なんてことは考えたことなかった。

「人の命に重いも軽いもない、みんな平等」って。
そうでなきゃならないと頭ではわかってても、
実際に自分が係わる場合、やっぱり優先順位を考えてしまう気がする。

自分がドナーである場合はもう自分では考えられないから、
自分が“ドナーの家族”になった場合。
お年寄りよりも若い人、普通の人よりも何かに秀でた人、……。
そんな風に思ってしまう気がする。

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2008-10-09 Thu 09:30
『不思議の国のアリバイ』
不思議の国のアリバイ不思議の国のアリバイ
(1999/08)
芦辺 拓

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夢と希望に溢れ、欺瞞と虚飾に彩られたキネマの世界
そんなワンダーランドを舞台に繰り広げられる殺人劇に
素人探偵・森江春策画挑む長編本格ミステリー!
鮎川賞作家待望の特別書下し作品
――――― 帯より

無名だが才能溢れる若者たちが情熱を傾けて
取り組んでいた特撮映画」大怪獣ザラス」。
その製作に暗雲が漂い始めたのは会社上層部が
業界で名の知れた人物を監督に据えようとしてからだった。
それまでの活気が嘘のように白けた雰囲気が現場を覆い、
撮影は遅々として進まなくなった。
そんな折、その新しい監督候補の男が惨殺され、
映画を食い物にする業界ゴロが不審な死を遂げた。
当然、殺人の容疑は撮影スタッフに向けられたが……。
夢と希望に満ちた映画の世界……ワンダーランドを舞台に、
奇抜なトリックを駆使して描く気鋭の書下し長編本格推理!
――――― 表紙袖より

昨日読んだ赤川さんのから一転、すごく時間が掛かった。
それは読んでてなかなか気分が乗ってこなかったからなんだけど。

「森江春策」ものだったから結構期待してたんだけど。
アンソロジーで読んだときは好きだと思ったんだけどな……。

「嫌い、もう読まない」とまで言っちゃうのはもったいないけど
もし最初に読んだのがこれだったら、
芦辺さんを読んでみようとは思わなかったかもしれない。

「ここが気に入らない」とか「これが腑に落ちない」とか、
原因がはっきりしてれば似た作品を避けて読めばいいんだけど、
それがわからない、何となく乗らないって感じだから困った。

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2008-10-08 Wed 20:47
『<縁切り荘>の花嫁』
「縁切り荘」の花嫁 (角川文庫)「縁切り荘」の花嫁 (角川文庫)
(2002/03)
赤川 次郎

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なぜか住人は独身女性ばかりというオンボロアパート、
通称<縁切り荘>の住人、呉早智子が婚約した!
しかしほどなくして当の相手が転落死してしまう。
事件解決に乗り出した亜由美にも、
恋人の谷山をめぐって思いがけず手強いライバルが現れて……!?
一筋縄ではいかない女の心理を鋭く軽やかに描きだす表題作ほか、
一億円の当たりくじをめぐってさまざまな人間の思惑が
入り乱れる「花嫁と女神の微笑」を併録。
解説・吉田修一
――――― 裏表紙より

あっという間に読み終わる。

内容自体もつまらないわけじゃないんだけど、
ミステリ的にはわりとありがちな展開だったりして
イマイチ盛り上がらないとも言えそう。

そのせいもあってか、これは話の展開を楽しむというよりも
キャラクターを楽しむもの、という感じがする。

亜由美一家やら谷山やら警部はもちろん、
ダックスフントのドン・ファンまで。

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2008-10-07 Tue 06:31
『黒白の十字架』
黒白の十字架 (ケイブンシャ文庫)黒白の十字架 (ケイブンシャ文庫)
(1996/06)
吉村 達也

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アマチュア劇団に参加する銀行員がマンションの一室で刺殺された。
血の海となった現場に遺されたのは
ゴリラらしき足跡と被害者自筆の書きかけの日記。
だが日記は、その日にかぎって横書きで記されていた。
渋谷署のベテラン刑事・夏目邦雄はその謎に着目、
事件当日の被害者の行動を洗う。
だがその矢先、犯人から
新たな殺人を示唆するクロスワードパズルが…!
――――― 帯より

文庫になる前のは横書きで出されたらしい。
「大いなる必然性をもった横書きミステリー」。

でも「読みにくい」という意見が圧倒的に多かったらしく、
この文庫からは必要最低限の部分以外は縦に戻ったそうで。
横書きなのは「日記」とクロスワードパズルの部分。

最後をあそこで終わるのは好き。

夏目が3人で急行したマンションでとあるものを見たとき、
「まさかそんなつまらないオチにはしないだろうな…」と
(残りのページ数から考えても)嫌な予感がしたんだけど、
その不安はちゃんと裏切られてて良かった。

図書館で借りたのを読んだんだけど、
載ってるパズルに書き込んでる人がいる。

しかもボールペンで書いてあるから消すこともできやしない。
インクの感じとか筆跡とか、きっと同じ人なんだろうけど、
パズルが出てくるたびに毎回書き込んである。

こうもたくさん書き込まれてるのを見ると、やっぱり不愉快。
「うっかり汚しちゃった」って言うんならしかたないけど
落書きは「ついうっかり」じゃないから。

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